スマブラSP新キャラ・リヒター　技の強さや原作となったゲームは？

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALは、間違いなくゲーム史上最大のコラボレーション作品です。初代スマブラが任天堂の代表的なキャラクター 12体だけだったのに対して、今では 80体を超えようかというキャラクターが、メーカーの枠を超えて集まってきています。ここでは、コナミの「悪魔城ドラキュラ」シリーズから参戦している「リヒター」の原作ゲームやファイターとしての強さを見ていきましょう。

リヒターとは？

リヒターは、悪魔城ドラキュラシリーズに登場する主人公キャラです。

同じく悪魔城ドラキュラから参戦しているシモンの子孫という設定になっています。

2018年 8月 8日に放送されたスマブラダイレクトにて、新ファイターの一人として発表されました。

参戦ムービーでは、シモンがドラキュラ伯爵と死闘を繰り広げ窮地に陥ったところで、リヒターが颯爽と現れてシモンを助けるという、子孫が先祖を助けるシチュエーションが見られます。

悪魔城ドラキュラは、海外での人気がとりわけ凄まじい作品です。

海外のゲーマー達はシモンが出ただけでも歓喜したのに、まさかリヒターまで参戦するのかと絶叫の嵐でした。

リヒターの登場作品

リヒターが初めて登場したのは、1993年 10月 29日に PCエンジン用ソフトとして発売された「悪魔城ドラキュラ血の輪廻」です。

悪魔城ドラキュラシリーズ通算 10作目となる本作は PCエンジンの大容量をフルに活かして、当時では珍しい肉声やアニメによる演出がふんだんに盛り込まれました。

完成度が高く、PCエンジン史上最高のアクションゲームとも評価されています。

時代は 1792年、突如復活した邪心の神「ドラキュラ伯爵」を討伐するため、ベルモンド一族最強の男にしてシモン・ベルモンドの子孫であるリヒター・ベルモンドが、単身で城に乗り込むというストーリーです。

リヒターの使用技

リヒターは、シモンのモーションを流用したいわゆるダッシュファイターです。

かつてのキャプテンファルコンとガノンドロフの他、今作ではピーチとデイジー、サムスとダークサムス、ピットとブラックピットのような仕様ですね。

基本的にはシモンと同じモーションですが、一部の仕様が変更されています。

まず重要なのが、縦の当たり判定が小さいことです。

リヒターはシモンよりも若干身長が低めに設定されているため、縦の攻撃が当たりにくくなっています。

リーチが長く、真正面から突っ込んでくる相手はまずいないため、その点はシモンよりも有利だと言えるでしょう。

また、下必殺技ではシモンだとビンを投げつけて火炎を発生させますが、リヒターの場合は波導になっています。

連続ヒットする点は同じですが、ボム兵や爆薬箱を任意で起爆することができなくなりました。

今作では爆薬を使うファイターが多いため、その点ではシモンよりも不利になってしまうかもしれません。

リヒターのステージ＋音楽

リヒターのステージは、シモンと同じくドラキュラ城になります。

そのため、リヒター固有のステージが与えられているわけではありません。

一方、音楽では「乾坤の血族」がリヒターのテーマ曲として用意されています。

この曲は、「悪魔城ドラキュラ　血の輪廻」の最初のステージで流れる曲です。

それまでのドラキュラシリーズでは荘厳でどこか禍々しい雰囲気の曲が主流でしたが、乾坤の血族はスタイリッシュな曲調になっています。

ドラキュラシリーズの新時代を感じさせる曲だと言えるでしょう。

ファンからの人気も高く、80年代のドラキュラ三大名曲「 Vampire killer 」「 Bloody tears 」「 Biginning 」に続く、新たな名曲として有名です。

悪魔城ドラキュラシリーズのニューヒーロー

リヒターは、悪魔城ドラキュラシリーズ 10作目にして、初登場した主人公です。

それまでの主人公は、シモンをはじめ強面で恐ろしさのある男たちでした。

リヒターも屈強で筋骨隆々としているものの、爽やかさを感じさせるデザインとなっています。

発売当時は昭和から平成に変わったばかりで、正義感の強い熱血漢にして一族最強の男というリヒターが、平成のドラキュラシリーズのニューヒーローとして生み出されたのでしょう。

また、リヒターはその後もシリーズの多くの作品に出演しており、知名度は初代主人公のシモンと並んでトップクラスです。こうした点が、シモンと共にスマブラへ招待された理由だと考えられます。