スマブラSP新キャラ・クロム　技の強さや原作となったゲームは？

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALは、シリーズに登場したことのあるファイターが全員参戦するという、まさかの展開で世界中のゲーマーを熱狂させましたね。E3の紹介映像では桜井ディレクター自ら「新しいファイターについては、あんまり期待してほしくないなと思ってます」と発言したのもなんのその、驚きの新ファイター達が続々と参戦しています。今回は、スマブラSPECIALで新たに参戦したファイターの一人「クロム」の性能や原作ゲームについて見ていきましょう。

クロムとは？

クロムは、ファイアーエムブレムシリーズから参戦した新規ファイターです。

マルスやロイ、ルキナ、アイク達と同様に、エムブレムシリーズの剣がアイコンになっていますよね。

実は、クロムは前作のスマブラforWiiUでも参戦する案が持ち上がっていたのですが、娘のルキナは参戦したもののクロム本人は残念ながらお留守番となりました。

そのため、スマブラダイレクトでクロムの参戦が発表されたときは、国内海外問わず全てのゲーマーが「ついに来たか!! 」というリアクションを見せてくれました。

クロムの登場作品

クロムは、2012年 4月 19日にニンテンドー3DS用ソフトとして発売された「ファイアーエムブレム　覚醒」の主人公です。

イーリス聖王国の王子で英雄の末裔でもある彼は、正義感あふれる若き王子として世界をめぐる戦いに身を投じていきます。

クロムの右肩は常にむき出しになっていますが、これはイーリス王族の者は代々体のどこかに聖痕が現れるためで、クロムの場合はたまたま右肩に聖痕があるというわけです。

本作は、ファイアーエムブレムシリーズ通算 13作目に当たり、シリーズの超集大成として発売された作品でもあります。

そのため、奥義や必殺技の発動時にキュラクターのカットインが入ったり、キャラクターボイスが随所に導入されたりと、今までのシリーズにはなかった試みが行われています。

また、集大成として発売されたのは、エムブレムシリーズの売り上げが落ちており任天堂の営業部から「これが最後の作品になる」と通告されていたという背景があります。

スタッフの熱い取り組みによって結果的に 40万本を超える売り上げを叩き出し、海外でもシリーズ最高の売り上げを記録したため、シリーズ存続を実現したという名作でもあるのです。

クロムの使用技

クロムは、同じくファイアーエムブレムから出演しているロイのダッシュファイターです。

基本的な動きはロイと同じですが、ロイの攻撃に付与されている炎属性が無くなっているなど、使い心地は随分と変わっています。

全体的に技の発生が早くて、リーチが長いため、接近戦では非常に有利に戦うことができます。

ただし、横方向への復帰技がほとんど無いという弱点もあります。

上必殺技の上昇距離は大きいので崖下からの復帰には強いのですが、遠くまでふっ飛ばされると復帰がほぼ絶望的になってしまうので注意が必要です。

クロムのステージ＋音楽

クロムのステージは、「ファイアーエムブレム　覚醒」にも登場したフェリア闘技場。

一定時間が経つと足場が変化するというポケモンスタジアムと同じタイプのステージです。

大きな木が生えたり上から足場がぶら下がったりするなど、四種類のパターンに変化します。

楽曲では、「ファイアーエムブレム　覚醒」から「序幕～炎」「宿命～炎」「遠征～炎」「Ｉ～為」の 4曲が選ばれています。

スマブラ用にアレンジしたバージョンも収録されており、原作ファンならば思わずニヤリとしてしまうことでしょう。

銀時さん？

クロムのキャラクターボイスを担当しているのは、声優の杉田智和さんです。

杉田さんといえば、週刊少年ジャンプの人気アニメ「銀魂」の坂田銀時の声でも有名ですよね。

銀魂といえばギャグが多い印象ですが、イケメンキャラクターがバカをやりながらも、やる時はちゃんとやるというアニメで、男女問わず絶大な人気があります。

また、スマブラSPに出演しているジョーカーの仲間である喜多川祐介のキャラクターボイスも、同じく杉田さんが担当しています。

ジョーカーの勝利画面などで、チラッとその声を聴くことができますよ。

クロムは杉田さんが声優を務めていたり、まずい料理を食べて卒倒したりと、歴代のファイアーエムブレム主人公と比べるとどこか「残念なイケメン臭」が漂っているキャラだと言えるでしょう。

しかし、ギャグからシリアスな場面まで幅広くこなせるクロムは、公式の人気投票の男性部門で 1位に輝くなど、歴代シリーズの主人公の中でも際立った輝きを放っているのです。